【実績紹介】保険代理店向けの顧客加入保険管理サービスの利用規約・プライバシーポリシー作成
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弁護士: 玄 政和
第1 ご相談内容
ご相談者より、自身の会社で、保険代理店向けに、保険代理店の顧客が加入している保険を管理する管理表等を提供するサービス(以下「本サービス」といいます。SaaSの形態ではなく、PCにインストールする形態を想定されていました)を展開予定であり、当該サービスに関する利用規約とプライバシーポリシーの作成をお願いしたいとのご相談がありました。
本サービスは、ある顧客がどのような保険に加入し、またはしていないかについて、一覧表の形式で容易に確認できるという機能を主とするものでした。
ご相談を受け、当事務所では、以下のような対応を行いました。
第2 対応事項
1 利用規約の作成
本サービスは、あくまで顧客管理や営業上の便宜向上をメインとするものであり、保険代理店による営業の成約率向上を約束するものではありませんが、この点を明確にしなければ、そのような効果を期待して本サービスを導入した保険代理店とご相談者との間でトラブルになることも想定されました。
そのため、会員登録や料金などの一般的な規定に加え、免責事項として、本サービスを活用した利用者(保険代理店)による顧客への保険の説明・勧誘・販売の内容及びその結果について、ご相談者は一切の責任を負わない旨明確に定めることとしました。
2 プライバシーポリシーの作成
本サービスは、保険代理店が入力した顧客の情報については、保険代理店が利用するPCに保存される形となり、ご相談者側は、保険代理店の顧客に関する情報を一切取り扱わないことを前提としていました。
そこで、プライバシーポリシーには、一般的に設けられることの多い規定のほか、上記の点、及び、顧客の情報管理については保険代理店自身が対応する必要があることについても、誤解を招かないように、わかりやすく明記することとしました。
第3 終わりに
すでに他の投稿でも言及しておりますが、あるサービスを新たに開始する場合、法的に対応しなければならない様々な事項が存在します。サービス開始当初は、費用的な余裕がなく、弁護士に相談をしないまま開始してしまう場合も多いと思いますが、しっかりとリーガルチェックを行わないと、①サービス開始後にトラブルが発生したが利用規約に関連する定めがなく、適切に対処できなかった、②個人情報の取扱いについてしっかりと定めていなかったため、利用者からクレームがきた、といった問題が発生する可能性が高くなります。
新しいサービスを検討している事業者様は、できる限り事前にご相談をいただければと存じます。